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zoom RSS 卵アレルギーの予防方法は食べること

<<   作成日時 : 2017/06/18 21:31   >>

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誤解を生みそうなタイトルですが、本文をよく読んで誤解しないようにしてください。

新聞やニュースでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、数日前に日本小児アレルギー学会が、アトピー性皮膚炎(乳児湿疹を含む)のある乳児は早期から卵を食べさせることで卵アレルギーの発症が予防できるという提言を発表しました。

朝日新聞 アトピーの子の卵アレルギー予防、乳児から少しずつ摂取


毎日新聞 卵アレルギー「生後6カ月から少量ずつ卵」で発症予防に


これは、アトピー性皮膚炎などの湿疹を有する乳児はそうでない乳児に比べて食物アレルギーになる頻度が高いということが知られており、卵の摂取を遅らせれば遅らせるほど卵アレルギーになるリスクが高くなることから、生後6か月から微量の卵(加熱したもの)の摂取を開始しましょうという提言です。

乳児が食物アレルギーになる大きな原因の1つが、皮膚炎です。
子どもの食物アレルギーは、以前は食べるから感作されて(アレルギーを獲得して)しまうと考えられていましたが、最近は皮膚からアレルギーを起こす物質が侵入し、感作されることが多いと言われるようになっています。つまり、皮膚炎があると、その部分のバリア機能が低下し(皮膚が壊れている状態になるということ)、食物抗原(アレルギーを起こす物質)がその皮膚から侵入して感作されるわけです。ですから、乳児湿疹をしっかり治療することは、アトピー性皮膚炎の発症を予防し、結果的に食物アレルギーも予防するということになります。

つまり、アトピー性皮膚炎にならないように乳児期に大切なことは、皮膚炎があればしっかり治療して良い状態を保つこと、皮膚炎がなくても保湿のスキンケアを徹底し皮膚炎にならないように予防することです。さらに、皮膚炎があれば食物アレルギー予防のためにも食物摂取の開始時期を遅らせてはいけないということになります。

あと、注意しなくてはいけないことは、自己判断で安易に卵摂取を開始させないこと、すでに卵アレルギーが疑われる場合は摂取させないこと、摂取開始前に皮膚炎をしっかりコントロールしなくてはいけないことも提言に書かれています。必ず詳しい医師に相談するようにしてください。アレルギー専門医はウェブサイトに公開されておりますので、そちらを参考にされてもいいと思います。

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